オープンテラスのそよ風。
緻密な均整と爽やかさの
ナパ・ブラン。
ナパ・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブランの中でも、最もスタイリッシュで満足度の高い逸品、それがホールだ。風の吹き抜けるオープンテラスにぴったりの爽やかさは、春夏に欠かせないラインナップ。
Smart Point 1
ソーヴィニヨン・ブランは
RP100点ワイナリーの看板
本格的な始動が2013年にも関わらず、彼らのワインがRP100ptsを獲得したのは2015年。オーナーのキャサリンの実家がワイナリーを運営していたことを差し置いても、とんでもない快挙である。
そんな彼らがフラッグシップとするキュヴェの一つが、このソーヴィニヨン・ブラン。古典的なボルドー品種をナパ・ヴァレーの地で最大限活かすことにこだわった彼らのワイン造りにおいて、良質なソーヴィニヨン・ブランを造り続けることは使命の一つでもある。
Smart Point 2
ニューノーマル・ワイナリーの
注目株
キャサリンも夫のクレッグも、外交官としてのキャリアを持つエリート。グローバルな視点で仕事をしてきた彼らだからこそ、昨今日本でも注目されているサスティナブルな経営や、環境問題には業界一感度が高い。
地元ナパ・ヴァレーのアーティストや起業家のバックアップを支援する活動を行いながら、一流のワイン造りを両立するビジネススタイルは、これからのニューノーマルになるとワイン業界のみならず注目を集めている。
Smart Point 3
ナパのソーヴィニヨンを
熟知した出来栄え
ホールのソーヴィニヨン・ブランはナパの魅力をとてもよく引き出している。ソーヴィニヨン・ブランにはペラジンという物質が含まれていて、未熟の場合、これがピーマンや若草の香りになって現れる。熟した場合にはトロピカルフルーツやレモングラスの香りになるのだ。
相対的に温暖な気候のナパで育てたホールの葡萄はよく熟し、青々とした香りの代わりにトロピカルで芳醇な香りが際立つ。凡庸な造り手ならこれで満足するのだが、彼らのワインはクリスピーで歯切れ良い。こうした緻密な均整が取れていて、飲み飽きしないところが大きな魅力だ。
結論
絶対後悔させない、
王道のナパ・ブラン
ナパの魅力を存分に蓄えたジューシーかつ爽やかな1本は、たっぷりの氷を張ったワインクーラーで冷やしながら、そよ風に吹かれながら楽しむのにぴったり。
ランチのオープンテラスでも、夕暮れのバルコニーでもこのワインの魅力がよく映える。
2003年、キャサリンとクレッグのホール夫妻は、かつてナパ・ヴァレーの共同組合の醸造所があったセント・ヘレナの地にワイナリーを購入。
本格的な始動は、キャサリンがクリントン政権で駐オーストリア米国大使の任務を終えた、2013 年 7 月のこと。同年、1885 年に建てられた納屋の修繕工事、重力式ワイナリーと最先端のビジターセンターの建設が完了。カリフォルニアのワイナリーで初となる、LEED Gold(建築や都市の環境性能評価)の認証を得ることに成功した。
ワイナリーが所有し、栽培する 150 ヘクタールを超える自社のブドウ畑は、全てCCOF のオーガニックの認証を受けています。最先端技術を導入し、環境に優しい栽培を行う。
最上級のワインを造り上げる信念はもとより、コミュニティやアートを通じて、社会において望ましい組織を作ることに力を入れている。自治体と連携したファンドレイジングや、地元アーティストへの投資、 Craig and Kathryn Hall Foundation を通じてのナパ・ヴァレー在住の起業家の活動支援等を積極的に行っている。
色付きの良いレモンイエロー。エッヂには軽い緑色が見えています。トロみはありませんが、ディスクはしっかり。
熟したグレープフルーツの香りの第一印象。グァバやマンゴーの様な南国のフルーツのニュアンスもあります。ナパのソーヴィニヨンらしい、レモングラスの香りも。シンプルな構成ではありますが、ひとつひとつの要素がはっきりと主張してくる様な印象を受けます。
香り同様、グレープフルーツ的な甘さ、酸味、苦味が同居する様な味わいです。
酸がしなやかで後半に向かうにしたがって、心地良い苦味と交差するように変化していきます。
冷蔵庫の温度でよく冷やしてから飲むのがオススメ。
しなやかな酸が温度変化にも柔軟に対応してくれます。
生産者 | ホール |
---|---|
地域 | アメリカ・カリフォルニア州 |
原産地呼称 | ナパ・ヴァレーAVA |
葡萄品種 | ソーヴィニヨン・ブラン 100% |