プーリア州のオイルとチーズ

プーリア州と聞いて、何かピンとくるものがある人は相当のイタリア好き。

イタリアに興味のない人には、およそ知られることのない土地かもしれませんが、日本に住む私たちにとっても親しみやすい、素朴な文化がこの土地にはあります。

山の少ない穏やかな景色のプーリア州は、古代ローマ時代にはギリシャとの航行の要の場所でした。
温暖な気候と農業に適したなだらかな土地は、豊かな食材に恵まれ、イタリアでも有数の農産地帯でもあります。

とりわけ、オリーヴオイルは世界的にも有名で、イタリア全体の約45%の生産量を有する巨大産地。もちろん品質でも高い評価を得ています。

リグーリアやトスカーナなどの他の有名産地と比べて、しっかりしたものが多いものの、魚・肉・野菜それぞれの食材に合う、全方向にバランスが取れている。それでいて価格もリーズナブルなのがプーリアオイルの特徴。

チーズでは、州都レッチェを訪れた際に食べたブッラータが忘れられません。

モッツァレッラチーズとそっくりのフレッシュチーズなのですが、ナイフを使って真ん中で割ると、内側からミルクの香りを漂わせたクリーム状のチーズがとろとろりと出てきます。

そこにカメリエーレ(給仕)が地元自慢のエクストラバージン・オリーブオイルをたらり。

柔らかく甘いミルキーなチーズとの完璧な組み合わせ。さらに地葡萄のワインがあれば、言うことはありません。

ブッラータもモッツァレッラも鮮度が命。

輸送技術の向上で、最近では日本でも良質のフレッシュチーズが楽しめるようになってます。

日本産のブッラータも各所で造られているので、見かけたときはプーリア産のオイルと合わせてみてはいかがでしょうか。

Written by Jun Murakami