気持ちいい日差しにロゼワイン

ロゼってどうやって楽しむの?

あまりロゼワインを積極的に購入して飲むことって少ないですよね?
レストランでも美味しいロゼをグラスで提供しているところはあまり見かけません。
今日はロゼの楽しみ方について一緒に考えてみましょう。

 

目次

1.本場でも春夏はロゼがおしゃれ
2.造り方の違いで合わせる
3.ロゼこそ自由に飲んで

 

本場でも春夏はロゼがおしゃれ

世界的にロゼワインの消費が高まっているというニュースをよく見かけるようになりました。フランスでは15年で53%も消費量が伸びていて、ついに白ワインの消費を上回っています。
出典Observatoire du Rose


日本では、1980年代に入ってきたロゼワインが甘口寄りのものばかりだったために、40年以上経った今でもそのイメージがこびりついているようです。

厳しい夏が続くヨーロッパでは、春夏の時期には重たい赤ワインよりもロゼで軽やかに、がスタイリッシュでスマート。
リゾートのオーシャンビューやオープンテラスで冷えたロゼ♪
想像するだけでかっこよくておしゃれですね。

造り方の違いでキャラが変わる

ロゼワインの造り方を知ると、選び方のヒントになります。

ロゼは赤ワインと白ワインをじゃばーっと混ぜただけのものではないことはご存知でしょうか。
これはブレンド法と言って、欧州ではシャンパーニュ地方以外では認められていません。
欧州主要産地のロゼの製法は3つ。

①セニエ法=赤ワインを造る途中に、色の薄い部分だけ抜き取る
 ⇨軽い赤ワインと同じように、ピンク色のお肉(仔羊、仔牛)と合わせる

②直接圧搾法=果汁に色素が滲み出てきた時点で果皮を取り去る
 ⇨ドライなしっかり白と同じように、白身のお肉や甲殻類、スパイス系と合わせる

③混醸法=黒葡萄と白葡萄を同じタンクで醸造する
 ⇨フルーティーな白と同じように、白身のお肉や野菜と合わせる

セニエのロゼを造ることによって、メイン・キュヴェの赤ワインの濃度を高めることもできるので、赤ワインの有名産地にはすごい畑から取れてるロゼというのもたまにあります。

ロゼこそ自由に飲んで

これは、ソムリエになって随分経ってから生産者に聞いたことなんですが、ロゼワインというのは、造り手がこれはロゼだと言ったらロゼなんだそうです。
つまり色や果皮との浸漬時間などに明確な定義がない。
なので、これは赤でしょっていうぐらい色づいていても、ロゼとして申請を出していればそれはロゼ。

今でこそ、果皮からの色素成分の抽出は難しいことではありませんが、紀元前、ワインが誕生した頃はうまくワインが色付かず、ロゼワインのような色だったそうです。

つまりワインの原型ですね。
ロゼに定義がないのと合わせて、私はロゼこそあまり形にこだわらずに飲んでもいいワインなのではないかと思っています。

ロゼは辛い料理との相性がいいのですが、そのときは氷を入れて飲むのもありです。
汗をかきながらグビグビ飲むのも楽しいですよ。
これはトスカーナの港町、リヴォルノのソムリエが教えてくれた方法です。

まとめ

世界のロゼワインの消費は、健康志向の高まりやワインビジネスの収益構造の効率化と相まって、次第に流行から定番になろうとしています。

日本のワイン消費は欧米と比べると少ないものの、味覚に敏感な日本人のワインへの感度は生産者たちも一目置いているところ。

季節の食材が多くあり、湿気の多い日本の春夏。さっぱりとしながらも味わい深く、アレンジが多彩なロゼワインがピッタリだということに、気づき始めた人たちも徐々に増えてきたように思います。

まだ試したことがないというあなた、今年はロゼの面白さにどうぞ触れてみてください。

Written by Jun Murakami