アルザス地方の歴史

フランスの重要なワイン生産地のひとつ、アルザス地方。
彼らのワインは同国のワインの中でも一際ユニークな特徴があります。

最近では和食のパートナーとしても人気の高いアルザスワイン。
今回はその魅力について少しだけ掘り下げて見てみましょう。

アルザス地方はその長い歴史の中で、領土争いに翻弄され続けてきました。

ライン川に沿うこの土地は、葡萄や小麦などの豊富な農作物や、鉄や石炭の重要な産地であったためです。
地理的には南ドイツとフランスの侵攻の要だったということも理由の一つです。

1945年にフランス領となりましたが、今も街並みの多くはドイツ文化を色濃く残していますし、ドイツ系企業の進出も多く、彼ら好みの食べ物も珍しくありません。

標高が高く冷涼なアルザスは虫害が少なく、乾燥した大陸性気候なので病気にもなりにくいのが大きなアドバンテージとなっています。

なぜなら化学肥料や農薬に頼らずに栽培することができるため、減農薬、有機栽培などの自然栽培をとる生産者がスタンダードになってるからです。

昨今ワインに限らず農業分野全体で注目されている、サスティナブルな生産環境の保全に世界の中でも早くから取り組んでいるエリアが、このアルザス地方なのです。

その生産は、90%近くが白ワイン。
単一品種で醸造されることが多く、フランスでは珍しく葡萄品種をラベル表記しているのでどんなワインなのかがわかりやすいために、一般消費者に人気があります。

価格帯も比較的手に入れやすいものが多く、日本人にも馴染みやすい味わいなので、ワインショップにも一定のラインナップが揃っていることが多いですね。

おすすめはすっきりとした果実味の辛口リースリングやライチの香りが特徴のゲヴュルツ・トラミネール。

この機会に色々なタイプのアルザスワインを開拓してみてはいかがでしょうか?

Written by Jun Murakami